清盛が死を迎えるこの巻において、その直前に、清盛によって、不幸な生涯を送った女性の物語が描かれている。
その女性の名は、小督。高倉天皇の側に使える女性だったが、関白藤原基房という人物にも好かれていた。それを聞いた清盛は、世の男を迷わせる女であるとして、無理矢理、髪を下ろさせ、出家させてしまう。その時、わずか23才。その後すぎに、小督は命を落としてしまう。
巻第一において、有名な、祇王の悲劇が語られる。そして、清盛の死の直前で、この悲劇が紹介される。どうやら、清盛は、女性にとっては、悪魔のような存在だった、とこの物語では言いたいようだ。
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