平維盛は、この物語の中では、”いい物”として描かれている平重盛の嫡男。平維盛も、やはり好人物として描かれている。
平維盛は、妻子を残して都を立とうとするが、幼い子供が自分たちも行くといってせがむ、そのせいで、なかなか出発できない。ここでは、”いい父親役”になっている。
また、木曾義仲との戦で命を落とした、斉藤別当実守の子供たちに、都落ちせずに、都に留まることを許している。ここでは、”いい上司役”になっている。
平維盛の妻は、鹿ケ谷の陰謀に罪により、平清盛によって島流しにされ、命を落としてしまった藤原成親の娘であった。
平維盛は、この物語の中では、平家といえども、悪役の平清盛に対抗する、いい物のグループに属する人物なのだ。
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