木曾義仲は、この物語の中では、戦にはめっぽう強いが、田舎育ちで、垢抜けない、田舎者として描かれている。
猫間中納言という人物を、その名前から、”猫殿”と呼び、文字通り猫のように扱う、というエピソードはその典型だろう。
また、法住寺合戦で勝利を収めた後、自らの処遇について、後鳥羽天皇がまだ幼いのでおかっぱ頭で、後白河法皇が剃髪していたことを受けて、自分はおかっぱにもなりたくないし、剃髪もしたくないので、いっそ関白にでもなろうか、と発言。
同席していた人間から、源氏の人間は関白になれない、とたしなめられている。
そうした木曾義仲の行動については、幼い頃から木曽の田舎に育ったので、都での暮らしや、そこでの振る舞いがわからなかった、とされている。
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