当時、最強の水軍を誇っていた、熊野別当の湛増。妹が、平家一族に嫁いだこともあり、平家側につくと考えられていた。
しかし、平家の凋落は誰の目にも明らか。湛増は、壇ノ浦の戦いを前に、田辺の神社に、どちらにつくべきかを問う。答えは”源氏につけ”。
それでも、まだ納得できなかった湛増は、鶏を源氏と平家に見立て、7匹づつで闘鶏を行うが、源氏側の鶏が、すべて勝ってしまい、ついに、源氏側につくことに心を決めた。
おそらく、湛増自身は、早くから源氏につことを決めていたのだろう。こうした演出をすることで、周囲を納得させたのだ。
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